建築構造物の劣化診断などの技術は進んでいるものの、3.11で多発したような建築構造物の崩壊現象は現象自体が稀であるがゆえに知見がまだ少ないのが現状です。これに対して、今まさに崩壊しつつある軍艦島という特殊な状況で崩壊現象のビッグデータを取得するというプロジェクトを進めています。
具体的には、軍艦島内に視聴触センサネットワークを構築すしています。カメラ、マイク、加速度センサを用いて、建築群が相互に影響を与えながら崩壊する過程を綿密にモニタリングします。崩壊現象の映像・音声・振動データは、想定外事象検知などのデータドリブンの建築構造解析といった新たな学術領域を切り開く鍵となります。軍艦島は世界遺産への登録の準備を進めており、歴史的建造物の保存の観点からも貢献できます。
軍艦島には電気もネットワークも来ていません。
軍艦島モニタリングでは最先端の技術を駆使してデータを取得しています。
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