近年のインターネット利用環境の急速な発達により, 今後ネットワークを介したコンテンツ配信サービスへの需要の増加が期待される. また,コンテンツサイズも大容量化する傾向があるため, 既にサーバの負荷分散とダウンロード時間の短縮を目的とした マルチサーバ配信方式が提案されている.しかし,クライアントが ネットワーク状況の変化に対応し,各サーバからのデータを重複させないように スケジューリング設定を行う必要がある.
本提案方式について計算機シミュレーションを利用し, クライアントのデータ受信に要する時間や各サーバにおける送信レートの 時間特性を定量的に評価し,本提案方式の有効性に関する考察を行う.