2006年度 卒業研究論文

近年，遠隔ノード上に存在するコンポーネントを利用してサービスを提供することができる分散Web サービスが普及してきている．しかし，サービス利用者が増加することにより複数のアプリケーションサーバに利用されているコンポーネントにかかる負荷が増加し，コンポーネントの応答速度が低下すると考えられる．そこで，同一機能のコンポーネントを分散配置することで，1 つのコンポーネントにかかる負荷を軽減する方法が考案されている．同時に，障害発生時には他のノード上で稼動している同一機能のコンポーネントを代替コンポーネントとして用いることでサービスを継続する事ができる．しかし，現状ではその探索手法は規定されていない．

本論文では，シミュレーションによる性能評価により，効率的な代替コンポーネントの探索を実現できることを明らかにする．