渡辺研究室 大阪大学大学院情報科学研究科 情報ネットワーク学専攻 インテリジェントネットワーキング講座(工学部 電子情報工学科 情報通信工学科目)

2006年度 卒業研究論文

ISP間の接続形態を考慮したP2Pネットワークの構成法に関する研究
山崎 秀輔

クライアントの性能と回線速度の向上に伴い,Peer-to-Peer(P2P) ネットワークが注目 を集めている.P2P ネットワークは,クライアント・サーバ型のネットワークが上手く機 能しない環境でもCPU 時間,ストレージ,コンテンツなどの資源の共有を行うことを可 能にした.

本提案手法では,コンテンツ複製を効率的かつ高速に行い,広く利用されているP2P コンテンツ配信ネットワークであるBitTorrent を用いる.BitTorrent を用いてコンテン ツ複製を行う際に発生するISP 間トラヒックに応じて必要な設備投資およびISP 間接続 料をコストと定義し,これを低減することを目標とする.

本提案手法を計算機シミュレーションで評価した.その結果,ピア数やコンテンツの容 量に関わらずISP コストの低減および複製に要する時間の短縮を実現できることを確認 した.

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