渡辺研究室 大阪大学大学院情報科学研究科 情報ネットワーク学専攻 インテリジェントネットワーキング講座(工学部 電子情報工学科 情報通信工学科目)

2013年度 卒業研究論文

コンポーネント連結に基づくサービスプラットフォームにおける異種無線アクセス制御手法
松山 拓紀

近年,FTTH 等の高速アクセス回線が普及し,ネットワークサービスが多様化している一 方で,品質の安定化が課題となっている. そこで,分散配置された複数種類のコンポーネン トを利用してアプリケーションを提供するネットワークサービスが,全てのコンポーネン トを新たに用意する必要がないためサービスの設置コストが小さい,コンポーネント相互 の連携によってより高度なサービスを提供できるなどの利点から注目されている. そこで, 筆者らはユーザからのアクセス頻度の変動に応じてコンポーネントの配置を動的に変更す ることで負荷を分散し,安定したサービス品質を提供するプラットフォームを提案してい る. また,モバイル端末の高機能化と,WiMAX やLTE の普及により,無線通信における ネットワークサービスにも期待が高まっている.

そこで本研究では,多様な無線アクセスシステムに対応できるようこのプラットフォー ムを拡張する. さらに,ユーザ端末が複数のアクセス手段を有することが一般的になりつつ あることから,これらを利用して,有線通信部分を考慮した無線アクセス選択手法と,サー ビス提供中における無線アクセスの切替を行うオフロードによる負荷分散を統合した異種 無線アクセス制御手法を提案する.

最後に,計算機シミュレーションによる性能評価を行い,提案手法の有効性を示す.

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