近年のインターネットの発達により,今後,ネットワークを介しマルチキャスト 映像配信サービスの需要が増大すると予想される. しかし,現在のマルチキャストでは, ネットワーク輻輳時に頻繁にパケット廃棄が発生し,その結果,映像品質が劣化する 可能性がある. さらに,インターネットは heterogeneous なネットワークであるため, ネットワーク状況によりマルチキャストの帯域が不均一になるという問題が存在する. 現在のインターネット環境下で発生する問題を改善するためには,パケットの廃棄に よる影響抑制,さらにはネットワーク環境に適した転送が必要となる.
以上の提案方式を計算機シミュレーションを利用し,提案方式と FEC 冗長量を固定した場合を過渡特性,干渉トラヒック特性について評価し,提案方式の有効性を確認する.