渡辺研究室 大阪大学大学院情報科学研究科 情報ネットワーク学専攻 インテリジェントネットワーキング講座(工学部 電子情報工学科 情報通信工学科目)

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2009年度 修士学位論文

WiFi/WiMAX統合ネットワークにおける呼損率予測を用いた動的周波数割り当て手法
金森 悠一

近年,インターネットにおける画像や音声,さらには動画といったマルチメディア情報 通信の普及により,情報伝達媒体である通信システムの広帯域化が急速に進められてお り,この傾向は有線網のみならず無線網にも見られている.無線通信システムはCellular, WiMAX,WiFi のように多様化しているが,これらは個別に発展してきたため,複数の 無線通信システムを統合したネットワークを構築し,ユーザが複数のシステムをあたかも 一つのシステムであるかのようにシームレスに利用可能とするための研究が盛んに行わ れている.

一方で,無線通信システムの周波数利用の広帯域化は周波数資源の逼迫という問題を招 いている.しかしながら,各無線通信システムは干渉を避けるために事前に定められた周 波数帯域でサービス提供する必要があり,時間的,もしくは空間的に利用されていない周 波数帯域が存在している.この問題を克服するために,ダイナミックスペクトルアクセス 技術を用いた周波数の共有が注目されている.

そこで本稿では,WiFi/WiMAX 統合ネットワークを対象に,WiMAX の周波数帯域を そのエリア内にある複数のWiFi アクセスポイントに動的に割り当てることでマルチメ ディアサービスの呼損率を低減する手法を提案する.このとき,近い将来に呼損が発生 する確率の高いシステムほど負荷が高いとみなし,呼損率を予測することで割り当てる WiFi アクセスポイントの決定を行う.

PDFファイル(研究室内からのみアクセス可能)
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