研究プロジェクト
通信・放送機構 地域提案型研究開発
文部科学省科学研究費補助金 基盤(A) 平成12年度～平成16年度
[概要]
本課題は,航空・衛星写真等から取得した画像情報，無線ネットワークを用いて収集される情報，及び大規模なライフラインを電子化したデータベースを利用して，災害発生時に大局的かつ詳細な被害把握をすることにより効果的な復旧計画の策定を支援するシステムを構築する.
[詳細]
本プロジェクトは，平成12年度通信・放送機構地域提案型開発に採択された． 大規模な災害発生時には，迅速な災害応急対策を円滑に実施するために発災直後のライフライン被災状況や応急対策の実施状況などに関する情報を的確に収集し効率的に伝達することが不可欠である． 本研究の目的は，航空・衛星写真等から取得した画像情報，無線ネットワークを用いて収集される情報，及び大規模なライフラインを電子化したデータベースを利用して，災害発生時に，大局的かつ詳細な被害把握をすることにより効果的な復旧計画の策定を支援するシステムを構築することである．具体的には， 1) 航空・衛星写真等からのデータを元に画像を生成し，これをGISとマッチングし被害状況を把握する技術(画像処理に基づく被害把握技術;A班) 2) 救助隊が被災現場で緊急に設置する無線アドホックネットワークを効率的に構築する技術および端末の一部が故障した時や被災民への緊急連絡が必要な時にプロトコルを動的に変更する技術(動的・緊急無線ネットワーク構築技術;B班) 3) ライフライン，特に生命維持に不可欠な上水道の管理のために，GISを用いた上水道管網の電子データベース化および水道管網の拠点に設置した圧力計のデータを取り込んで解析すると共に，画像データベース，無線ネットワークから得られるデータベース，ライフラインデータベースを統合して復旧計画策定を支援する技術(統合的ライフライン復旧支援技術;C班) を開発する．
コンソーシアム構成
- 静岡大学
- 株式会社 ハマネン
- 株式会社 篠塚研究所
研究協力機関
- 沖電気工業株式会社
- 東洋計器株式会社
- 浜松市水道部
発表論文(一部のみ掲載)
-
画像処理とアドホックネットワークを利用する災害復旧支援システム-ReSIA プロジェクトの全体構想- (PDF)
電子情報通信学会総合大会2004年3月
-
災害前後の航空画像とディジタル地図を用いた被災地域の検出 (PDF)
電子情報通信学会総合大会2004年3月
-
画像処理とアドホックネットワークを利用する災害復旧支援システム-ReSIA プロジェクトの全体構想- (PDF)
電子情報通信学会総合大会2004年3月
-
災害時における情報通信の課題について (PDF)
電子情報通信学会総合大会2004年3月
-
災害救助・復旧支援のためのネットワークアーキテクチャ (PDF)
電子情報通信学会総合大会2004年3月
-
災害復旧支援のための情報複製配置の高信頼化 (PDF)
電子情報通信学会総合大会2004年3月
-
阪神・淡路大震災における非常通信の機能 -JARL兵庫県支部の活動記録より- (PDF)
電子情報通信学会総合大会2004年3月
-
災害復旧支援のための浜松市デジタル地図の整備 -水道管網図と防災地図- (PDF)
電子情報通信学会総合大会2004年3月
-
災害時水道管被害推定のための無線データ収集に関する検討 (PDF)
電子情報通信学会総合大会2004年3月
-
A Restoration Support by Image Processing and Ad hoc Networking in a Disaster (PDF)
Proc. of the Annual Conference of Urban Regional Information Systems Association 2001
-
画像処理と無線アドホックネットワークを統合した 災害時ライフライン情報通信・復旧支援システムについて (PDF)
2001年情報処理学会全国大会