渡辺研究室 大阪大学大学院情報科学研究科 情報ネットワーク学専攻 インテリジェントネットワーキング講座(工学部 電子情報工学科 情報通信工学科目)

2011年度 卒業研究論文

分散コンポーネントで構成されたネットワークサービスにおける
効率的な波長資源使用のための帯域管理手法
井上 優也

近年,分散配置された複数種類のコンポーネントを利用してアプリケーションを提供するネットワークサービスへの注目が高まっている.このような分散コンポーネントで構成されたネットワークサービスでは全てのコンポーネントを新たに用意する必要がないためサービスの設置コストが小さい,コンポーネント相互の連携によってより高度なサービス を提供できるなどの利点がある.また,本研究室ではユーザからのアクセス頻度の変動に応じてコンポーネントの配置を動的に変更することで負荷を分散し,安定したQoS を提供する手法を確立した.

しかし,この手法ではCPU 資源のみを対象にしており,ネットワーク資源については考慮されていない.そこで本論文では,分散コンポーネントで構成されたネットワークサービスにおいて帯域保証されたサービスの提供を行うために,利用可能な波長資源を考慮した上で,ユーザからのアクセス頻度に応じて予約帯域量の動的設定やコンポーネントの動的配置を行うことでサービス提供の際の呼損率を低減する手法について提案する.

最後にシミュレーションによる性能評価を行い,各手法によって呼損率を低減できるこ とを明らかにした.

PDFファイル(研究室内からのみアクセス可能)
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